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抜いた歯は生えてきません.削った歯は元に戻せません。歯科治療は両刃の剣であることを理解して治療を受けてくださるようおねがいします.

TEL.03-3954-8844

〒161-0032 東京都新宿区中落合2-20-6

自分の口の状態を知る

口の状態を把握する

 歯を大切にするためには、まずご自身の口の中の状態を正しく把握する必要があります.

 現在、特に問題がなければ、現状を維持し、さらに口の健康を増進するにはどうしたらよいかを考えます.できれば定期的に健診を受け、むし歯や歯周病が発症しないように予防に努めたいと思います.

 歯科的な問題のある場合には、口の健康を取り戻すためには自分自身が現在どういう状態(病態)か、むし歯や歯周病になりやすいのかそうでない(病勢)かを知りどのような治療が必要なのか、歯科医と一緒に考えるのがよいと思います.

 削ったり、かぶせたり、抜いたりすることだけが歯科治療ではありません.ときには歯科的な介入を控え、チェックポイントの変化を注意深く見守った方が良い場合も少なくありません.

 口の中の健康を取り戻せたら、その後、口のことで不自由を感じないように、その健康を維持していきたいと思います.


病態(びょうたい)と病勢(びょうせい)を知る

 一本も歯を失わなず、むし歯や歯周病を知らずに人生をまっとうすることが理想です.そのためには、小さいころから、むし歯や歯周病にならないような習慣作りが大切です.
 歯磨きや砂糖の取りすぎ、食生活やストレスなどに注意しましょう.

 一方、すでにむし歯や歯周病になってしまったり、歯を何本か抜いたりしてしまったときはどうすればよいでしょう.

 そういう人は、ご自身が現在どういう状態(病態)か、むし歯や歯周病になりやすいのかそうでない(病勢)かを把握し、それ以上歯を失わないための対策を立てなければなければなりません.

 病態や病勢は専門家に診てもらわなければ分かりませんが、現在の年齢とどれくらい歯が残っているかで大まかなところは判断できます.

 歯を失った本数が多ければ多いほど、上下の歯が噛みあっている箇所が少なければ少ないほど病態は悪化しているといえます.
 病勢は宮地建夫先生の“歯の生涯図”(下図)を利用して、年齢と喪失本数との比較で判断します.

 ご自分の病態と病勢が分かったら、これから先、口の中を“具合のよい状態”で保つには何をすれば良いのかを考えていきます.
歯の生涯図


宮地建夫 欠損歯列欠損補綴レベルパターンスピード


病態や病勢からこれからの対策を練る


*全部の歯が残っている人

 歯がすべて残っている人はきちんと歯みがきをして、定期的に検診を受けて予防に徹しましょう. 
 また簡単に歯を抜かないようにすることも大切です.歯を一本抜いてしまえば、その歯が担っている役割は他の歯が負担することになります.負担が増えれば増えるほど残った歯の寿命は短くなる傾向にあります.
 1本の抜歯は口の崩壊のはじまりです.できるだけ歯を抜かない治療を心がけてください.

*歯を1本失ってしまった人

 不幸にして歯を失ってしまった人はその原因を理解し、これからなるべく歯を失わないように対策を講じます.
 むし歯ができてから歯医者に行く、急性症状が治まったら歯医者へ行くのを中断するということを繰り返していると、後手後手にまわって歯を失う可能性が高くなります.きちんと定期的にチェックした方がよいと思います.

*歯を複数本失った場合

 失った歯の数が2,3本のときと、5,6本以上のときでは立てる対策が変わってきます.

 これは歯を失えば失うほど残っている歯の数“残存歯数”より噛みあっている歯の数 “咬合支持数”の方が、歯の長持ちのためには重要になってくるからです.

 2,3本喪失した時には“歯を1本失ったとき”に準じて対策をたてます.
 機能回復を主として修復を考えますが、歯を失った原因をよく考え、思い当たることは改善しなくてはいけません.

*歯を5,6本〜14,5本失ってしまった人

 10歯以上残存、咬合支持数4以下の状態を状態を咬合崩壊レベルと言いますが、こうなってしまうと義歯を入れても十分な機能回復をはかるのがとても難しくなります.

 したがって歯を5,6本以上失ってしまったときは、機能回復を図ることよりも、残っている歯を大事にして咬合支持をうしなわないようにすることを優先します.

 このときに機能回復に重きをおいて、広範囲のブリッジや強固な義歯やインプラントをいれてしまうと、残っている歯にかかる負担が大きくなり、残存歯を急速に失ってしまうことになりかねません.

*歯を14,5本以上失ってしまった人

 残っている歯が10本以下になってきた場合は義歯に頼らざるを得なくなります.
 歯科医と相談しながら、機能回復をはかりつつ、残存歯をなるべく大切にするような義歯を入れるようにしましょう.
 インプラントは埋入に成功すれば、義歯より咀嚼機能が回復できるかもしれませんが、時間経過とともにいろいろなトラブルがおこり、とんでもない事態を招く可能性があるので、あまりお勧めではありません.




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