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抜いた歯は生えてきません.削った歯は元に戻せません。歯科治療は両刃の剣であることを理解して治療を受けてくださるようおねがいします.

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歯科臨床は○×式の頭ではうまくいきません




 トランプ大統領の就任をひかえ、社会情勢がますます厳しくなりそうな2017年ですが、足元をしっかり見据え自分のできることを着実に実行していきたいと思っています.

 昨年は本当にたくさんの初診の患者さんに来院していただきました.

 その結果、アポイントがうまく回らなくなり、多くの方にご迷惑をおかけしてしまいました.

 申し訳ありませんでした.

 その初診の患者さん方とお話ししていて、「これは問題だな」と感じたのは、多くの歯科医が国家試験の選択問題や○×式の解答を出すように臨床を進めているということでした.

 代表的なものは「歯周ポケットの深さが8mm以上あるから抜歯しましょう」、「歯を抜いた後はインプラント、ブリッジ、入れ歯にするか選んでください」という、患者さんにとって分かりやすいといえば分かりやすいけれど、歯科医として臨床がまったく分かっていないことを証明するような歯医者の発言です.



 人間の身体は機械とは違います.

 故障した機械の部品を交換するように、歯周病の歯を抜いてインプラントに交換をすれば“なおります”というわけにはいかないのです.

 インプラントは決して歯の代わりにはなりません.

 ブリッジをいれても一時的な機能回復は可能かもしれませんが、支台歯となる歯にそれまで以上の負担がかかることは間違いありません.

 「抜歯しましょう、歯を抜いた後はインプラント、ブリッジ、入れ歯にするか選んでください」という発言は、歯科治療を、故障した部分を取り外して、新しい部品と取り替えることだと勘違いしている以外の何ものでもありません.

 機械と違って人間の身体は”壊れている”、”壊れていない”の○×で判断することはできません.

 ここまでは健康、ここから先は病気と線引きできるものではないのです.

 生体は自然治癒力が常に働いており、健康な状態から逸脱しないように機能しています.

 歯周ポケットが深くなるのも一面では自然治癒力が働いているからといえます.

 医療は○×式問題や三択クイズに解答するように正解が決まっているわけではありません.

 ○か×かどちらだろうかという考え方ではなく、一人ひとりの患者さんと向き合って、患者さんと話し合いながら歯科臨床を進めることでしか正解は得られません.

 今年は一人でも多くの歯科医が○×式の頭から脱皮してくれるよう願っています.



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