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抜いた歯は生えてきません.削った歯は元に戻せません。歯科治療は両刃の剣であることを理解して治療を受けてくださるようおねがいします.

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〒161-0032 東京都新宿区中落合2-20-6

全身療法 =体を使ってかむ力を強化=



 「片山先生の診察で、いろいろびっくりさせられたが、一番は『歯は臓器の一つです』といわれたこと」と大石さんがいう。当り前のことをなぜ驚いたのか。

 評判の高い静岡市の歯科医に、三本抜くといわれていた。遠からずの総入れ歯、とも。「なんとか抜かずに」と片山恒夫歯科医に訴えながらも、「どうしてもダメなら、抜けばいい」という考えがチラチラかすめていた。その心底を片山さんにガンとやられた−という。
 「胃が悪ければ胃を、耳が悪ければ耳を取る。もしそんなことをされたらかなわない。歯だって同じことなのに。確かに私は歯を他の臓器並に大切なものと考えてなかったんだ」
 歯は体の一部だ。歯が悪ければ食べ物を噛む力が弱まって、胃腸への負担を増やし、生命を縮める。歯から伝わる神経で、舌とは別に食べ物の味をかみしめているから、入れ歯にすると人生の愉しみが減る。
 逆に、体の健康・不健康は歯に響く。睡眠不足が歯ぐきにきて、うずきはれるのを、大石さんも気付いていた。このような、全身と歯の関係を、私たちはつい忘れてしまいがちだ。

 私たちは文明に囲まれ、体がひよわになりやすい。その悪影響は歯ぐきを含め、とくに原始的な器官である歯にもろに現れやすい。だから歯の病気は、全身の改善が必要−と片山さんは熱心に教えた。
 具体的には−。すこしずつ、かむ能力を強める。最終的にはメザシ、ゴボウ、レンコン、それにリンゴの丸かじりなどに進が、グラグラで重症の、大石さんの「絶対安静」の歯には当時無理だった。で、はじまりは玄米の三分がゆ。これを一口につき五十回ずつかむ。
 白米だと少しかむだけでとけてしまう。つい飲みこむ。玄米ならカスが残るので、なんとか五十回かめる。同時にツバの分泌もよくなる。栄養学的にもよい−片山さんが四十年の臨床経験が編み出した”自然食療法”だ。歯の安静度がゆるやかになると、五分−七分−かたがゆ−玄米食に移行した。おかずも野菜やつけもの、小魚など日本古来の食物を多く、との指示。大石さんは一口五十回を必死に守り続けた。仕事場にも、ジャー式の弁当に玄米がゆをつめて通った。

 歯のかみあわせを治した後、体操に力士のやる「鉄砲」を指示された。右足を出しながら左手で、柱を押す。次は右手で押す。自然に、歯に力を入れる。上体の筋肉全体の訓練になる。これとは別に、靴のひもを結ぶとき、荷物を持つときなど、身をかがめたら肺の空気を吐きつくす「呼吸法」も日に数回やれといわれた。「とくに呼吸は、ぼくの歯の症状に敏感に影響しました」
 これらの努力を、大石さんがよく続けたものだ。しかし、そのカゲに、片山さんの老巧な心理的バックアップがあって、文字通り陰となり日なたとなって、大石さんを支えた。

=歯無しにならない話 P19-21 朝日新聞科学部 1984年発行=




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