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歯周炎の治療には細菌因子とともに宿主因子、力の因子に対するアプローチが必要です.

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歯周炎(ししゅうえん)の治療


歯周炎の治療は細菌・宿主・力のコントロール

 歯周炎の原因としては細菌因子と宿主因子があげられています.

 歯周炎が発症している状態でその歯に過剰な力が加わると歯周組織の破壊が進行してしまいます.

 したがって歯周炎の治療は細菌因子、宿主因子、力の因子に対するアプローチが必要となります.


細菌因子に対するアプローチ

細菌のコントロールは片山式ブラッシング

 歯肉炎同様、細菌(プラーク=歯垢)が歯周炎の原因の一つであることは間違いありません.
(プラークに関してはこちら)

 したがって、歯周炎の治療でもプラークコントロールは不可欠です.

 一番効果的なプラークコントロールは歯みがき(片山式ブラッシング)です.
(片山式ブラッシングはこちら)

 重症の方は1日に2時間も3時間も磨く必要がでてくる場合もありますが、抜群の効果があります.

 通常抜歯とされるような重度から末期の歯周病を抜かずに治そうとするのであれば、片山式ブラッシングをきちんと行うことは必要不可欠です.

 オーラルフィジオセラピーでは「突っ込み振るわせ磨き」と「フォーンズ法」というブラッシング方法をその基本においています.

 歯周炎治療の歯磨きでは、磨き方、歯ブラシの種類をその人の歯肉の病状や歯並び、歯の状態によってそれぞれ変えていきます.


スケーリング

 歯周炎治療における細菌に対するアプローチとしては、ブラッシング以外にスケーリングルートプレーニングや歯周外科手術などがあります.

 歯石を除去することをスケーリングといいます.

 歯石は歯肉縁上の歯石と歯肉縁下の歯石に分けられます.

 ブラッシングのじゃまになる歯肉縁上の歯石は適宜除去しますが、歯肉縁下のスケーリングはむやみに行うべきものではありません.

 適切なブラッシングをすれば歯肉の浮腫がとれポケットの中に存在する歯石は見えてくるので、歯肉縁下の歯石はそのときにとります.


ルートプレーニング

 ルートプレーニングは主として歯根表面についたLPS(リポポリサッカライド・内毒素)を除去することを目的としておこなわれますが、LPSは水洗でも十分除去できることが分かっています.

 したがって、現在では歯根面を削り取るほど激しく行う必要はないと考えられています.

 片山式ブラッシングをしていれば、歯肉の炎症の消退に伴い汚染した歯根面が裸出してくるので、ルートプレーニングの必要はほとんどなくなってしまいます.

 スケーリングとルートプレーニングを合わせて、SRPということもあります.


歯周外科処置は片山式ブラッシングをおこなえば必要ない

 アクセスフラップをあけて根面をきれいにする歯周外科処置(歯肉剥離掻爬手術=フラップ手術など)も細菌に対する処置ですが、私たちは外科処置にはほとんど意味がないと考えています.
(歯周外科処置に関してはこちら)

 片山式ブラッシングを行えば、歯肉の腫れは治まり歯肉ポケットは減少します.

 その結果、酸素の嫌いな歯周病菌の棲息する歯周ポケットの深い部位にも空気が届くようようになり、酸素の少ない環境下でしか活動のできない歯周病菌(*)を撃退することができます.
(歯周病菌に関してはこちら)

 片山式ブラッシングだけで歯周外科処置と同様、あるいはそれ以上の効果が得られるので、痛い思いをして、歯根面の露出というデメリットをともなう外科手術は必要なくなってしまうわけです.


(*)細菌には酸素のある状態で生息できる好気性菌と酸素のない状態でのみ増殖できる偏性嫌気性菌とその中間の通性嫌気性菌がいます.歯周炎に関与する歯周病菌は主として偏性嫌気性菌であると考えられています.


宿主因子に対するアプローチ

 宿主因子に対するアプローチとしては、全身の抵抗力や免疫力を高めることが大切になります.

 全身の抵抗力や免疫力を低下させるものとして、ストレスが考えられます.

 ストレスは自律神経のバランスを崩し、交感神経緊張の状態を持続させます.

 このことにより顆粒球の産生が促され組織破壊性の疾患である歯周病を悪化させます.
(安保免疫論・白血球の自律神経支配の法則はこちら)

 最も大切な人との別れや頑張りすぎ、介護などの疲労、睡眠不足、仕事や家庭内での悩みなどのストレスが歯周病を急速に進めてしまうことがあるのはこのためです.
(ハンス・セリエのストレスはこちら)

 ストレスを感じるなというのは無理な話ですが、歯周病(歯周炎=歯槽膿漏)の発症や進行にはストレスが大きく関わっていることを知っておくことは重度の歯周病治療に大変役立ちます.

 交感神経の緊張を緩和するには、規則正しい生活、ゆっくりよく噛んで食べる食生活、呼吸法や適度な運動、十分な睡眠時間、ストレスを上手に解消するなどのことが歯周病の治療では大変重要になるわけです.

 また、禁煙や糖尿病のコントロールも考えなくてはいけません.

 SRPや歯周外科をおこなっても、それだけでは歯周炎を治せないことが多々あるのは細菌因子だけではなく、この宿主因子が歯周病に深く関わっているからです.



力の因子に対するアプローチ

 最後に必要な努力は力に対するコントロールです.

 歯周病(歯周炎)を発症した歯に、その歯の実力以上の力がかかると歯周組織の破壊が進行してしまうことがあります.

 昔は大丈夫だったのに、何となく噛みづらくなってきたと感じたら要注意、その歯にとってその食品は負担がかかりすぎる食べ物になっている可能性が高くなります.
 歯の実力に合った食事をとるようにしましょう.

 食べるものよりもっと重要なポイントがあります.
 それは「歯ぎしり」と「噛みしめ」です.

 歯ぎしりや噛みしめに関してはナイトガードといわれるマウスピースを入れたりすることもありますが、まずは”歯牙接触癖”に注意することが肝要です.
(歯牙接触癖についてはこちら)

 食事をするときと唾を飲み込む時以外上下の歯は接しないように習慣づけるのが歯ぎしりや噛みしめに対するアプローチの第一歩です.

 力のコントロールをするために、仮の歯や仮の義歯を入れたり、噛みあわせを調整したりする必要もあります.

 仮歯や仮義歯は最終補綴物に比べ不自由な点が多いのですが、骨折をしたときのギプスや松葉づえと同様、回復までの補助器具であり、残っている歯を守る装置ですので、多少の不自由さは我慢する必要があります.

 なお「力の因子」は歯肉炎には関与しませんので、歯肉炎の治療に際しては、力に関する配慮は必要ありません.



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