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抜いた歯は生えてきません.削った歯は元に戻せません。歯科治療は両刃の剣であることを理解して治療を受けてくださるようおねがいします.

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歯周炎(ししゅうえん)


このページのもくじ
歯周炎とは:歯周組織が破壊されてしまう歯周病です
歯肉炎と歯周炎の判別:X線写真でおこないます
歯周炎の原因:細菌因子と宿主因子が原因です
歯周炎の治療:細菌、宿主、力に対するアプローチ
歯周炎が改善したかどうかの判断:X線写真が重要
歯周炎発症のメカニズム:免疫システムの誤作動により歯周組織破壊がおこると考えられています
歯周炎の予防:やはり、歯みがきが重要ですです
歯周ポケットとは:歯と歯肉の境目にできた深い溝


歯周炎(ししゅうえん)とは

 歯周炎は歯周病のうちの一つで、炎症が歯肉のみならず、歯周組織全体に波及してしまった病変です.

 歯周組織に炎症が広がるとそれにつれ、歯周支持組織が破壊されてしまいます.

 かつて「歯槽膿漏」とよばれた歯周疾患は歯周炎が重度に進行したものです.


 歯周炎は歯肉のみならず歯周組織()全体に炎症が広がり、免疫システムの誤作動により、歯周組織が破壊されてしまいます.

 特に歯を支える歯根膜と歯槽骨が壊れてしまうことで、歯はグラグラしてきて最後には抜けてしまいます.
 ()歯周組織=歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質


歯肉炎と歯周炎の判別

 歯肉炎と歯周炎の判別は歯周ポケットの検査とX線写真でおこないます

 歯周炎は歯肉の下にある歯根膜や歯周組織が破壊されてしまう疾患なので、歯肉をみるだけでは判断がつきません.

 歯周炎かどうかを判定する簡便な方法は歯周ポケットを調べることです.

 さらに詳しい診査はX線写真でおこないます.



















@健全な歯周組織のX線写真:歯根全周に白い不透過像が認められます(白矢印)

A重度歯周病のX線写真:歯根の周りの骨が溶けて黒くなっています(赤矢印)



歯周炎の原因

歯周炎の原因は細菌以外にも原因があると考えられています.

 歯肉炎の原因は細菌であることが分かっていますが、歯周組織破壊を伴う歯周炎の病因に関しては現在でも不明なたくさんあります.

 歯周炎は原因がいくつかある多因子性の疾患であると考えられています.
 細菌が歯周炎発症の必要条件であることは間違いありませんが、歯周炎の原因は細菌だけではないと考えられています.

 十分条件として考えられるものとして宿主因子があげられます.
 宿主因子としては喫煙、糖尿病、加齢、ストレスなどが考えられていますが、安保免疫論の立場で考えるとストレスが大きくクローズアップされます.
 《歯周炎の原因を詳しく》



歯周炎の治療

 歯周炎の治療では細菌の除去以外に宿主因子に対する配慮と力のコントロールが必要になります.

@細菌に対するアプローチ
 歯周炎の治療のうち、細菌に対するアプローチは歯肉炎の治療と同様ブラッシングが重要になります.

A宿主因子に対するアプローチ
 宿主因子に対するアプローチは難しいのですが、ストレスや疲労、睡眠不足などが歯周組織破壊をもたらすのことを知って、ご自分の身体をいたわることが大切です.

B力に対するアプローチ
 歯にかかる力は硬いものを噛む力に加えて、歯ぎしりや噛みしめなどの不良習癖が大きな被害をもたらします.
 歯ぎしりなどの誘因となる歯牙接触癖には十分注意したいと思います.
 ≪歯周炎の治療を詳しく≫



歯周炎が改善したかどうかの判断

歯周炎の進行程度や回復程度は歯肉の炎症の改善とともにX線写真で判断します.

 中等度から重度の歯周炎では歯槽骨が溶けてしまうので、X線写真では歯の周りが黒っぽくなっています.(黄色矢印)

 歯周炎が改善してくると白さが増してきます.(青矢印)
@治療開始時
@-1:歯肉の状態からは歯周病が進んでいるかどうかは分かりません.X線写真をみると、歯槽骨の支持量は1/3程度しかない重度の歯周炎であることがわかります.
@-2:歯間乳頭部が炎症をおこしています(白矢印).

A治癒
A-1:歯周炎が改善してくるとX線像で、白さが増してきます.歯槽骨のラインはへこんだ状態から水平になろうとします.(青矢印)
A-2:歯周炎が改善した歯肉の様子です.


歯周炎発症のメカニズム

歯周炎は歯と歯肉が付着部位が破壊されることにより始まります.
その破壊を修復しようとして、粘膜上皮が根尖側に移動することで、歯周ポケットが形成されます.

 《歯周病組織破壊のメカニズムについて》


歯周炎の予防

歯周炎の予防は歯肉炎を発症させないこと、すなわちブラッシングが重要になります.

 歯周炎がいつ、どのようにして発症するかは現在でも解明されていません.

 したがって歯肉炎から歯周炎への移行することを阻止することはできないので、歯周炎の予防は歯肉炎をきちんと治療して、発症を阻止することになります.

 歯周炎の予防でも、歯みがき(プラークコントロール)がとても大切になるわけです.

片山式ブラッシング法はこちら》


歯周ポケットとは

歯周ポケットというのは、歯と歯肉の接している部分にできる深い溝のことです.

  
 プローブ(青矢印)という器具を使ってこの部位の深さを測ったり、出血の有無を調べることで歯周炎の状態を探ります.

 歯周炎の有無を判定したり、進行度を推測したりするのに一番簡便な方法が歯周ポケット検査なのです.


プローブ



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