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歯科治療は患者さんの口の中の状態やその人の生活環境や希望、価値観、口の健康に対する考え方によって違ってきます.
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口は上下それぞれ14本の歯が相互に噛みあい、舌や顎関節や口の周囲の筋肉や神経と一体になって機能しています. 歯並びや噛み合わせは一人ひとり違い、傾いていたり、噛み合っていない歯があることも珍しくありません. さらに、その口の中にはクラウンがかぶっていたり、詰め物があったり、ブリッジや入れ歯が入っていたりする場合もあります. その歯のむし歯や歯周病の病態がまったく同じであっても、残りの歯の状態や歯の欠損状態によってもその歯の修復方法は異なってきます. たとえば、重度の歯周病でグラグラの歯の場合、残りの歯がすべてしっかりしていればその歯に過剰な力がかからないようにして経過をみることができますが、入れ歯を入れている口の場合はそのような処置がかなり難しくなります. 一本の歯の処置でも残りの歯の状態によって違ってくるわけですから、口全体が治療の対象となるときは、その違いはさらに大きくなります. 歯科医院に行って、あーんと口を開ける前に現在の自分の口の実力を知ることが重要です. 自分自身が現在どういう状態(病態)か、むし歯や歯周病になりやすいのかそうでない(病勢)のかを知り、どのような対策が必要なのかを歯科医と一緒に考えるのがよいと思います. |
患者さんの希望や考え方,あるいは患者さんの置かれた状況によっても歯科治療は一人ひとり異なってきます. 例えば前歯にむし歯ができた場合、結婚式をひかえた花嫁さんと戦争にかりだされた兵隊とでは、その治療法は異なります. 花嫁さんには、できる限り美しい口元が求められますが、最前線で戦う兵士にとって見た目はそれほど必要ありません.とりあえず、痛みがなく、噛めるようにして、なるべく早く戦列に復帰できる治療が求められます. ハリウッドデンティストリーという言葉があります. スクリーンに映る俳優の口元を美しくする歯科治療で、健康な歯を削って抜いて、見た目をよくすることを第一に考える歯科治療です. ハリウッドデンティストリーはスクリーンで口元がアップになる俳優さんには大切なことかもしれませんが、すべての人に必要な歯科治療ではありません. 審美を優先するために、歯を削りすぎる、神経をとらなくてはならない、咀嚼がうまくできなくなるなどの犠牲を伴うことがほとんどだからです. 最近の日本の歯科治療は“審美歯科”と称して、必要ない人にまでこのような治療を施して、歯の寿命を短くしているきらいがあります. ハリウッドデンティストリーはすべての人に必要な治療法ではありません. 良く噛めるようにしたい、歯を大事にしたいといったその人の希望によって治療方法は変わってしかるべきです. 歯の修復方法(補綴物・ほてつぶつ)に関しても、金属を使わない見てくれの良いオールセラミックの白い歯が常に一番よい方法というわけではありません. レジン(合成樹脂)のクラウンが必要なときもありますし、金属の方が優れている場合もあります. 合戦にでかける武将には鎧兜(よろいかぶと)はなくてはならない装備ですが、通常の生活で鎧兜の武士はいません. 着物があれば十分です. 登城するときには裃袴(かみしもはかま)が必要でしょうし、その武士が病気になれば寝巻がベストということになります. 歯の修復も同じことです. その歯が歯周病で弱っているときに使用する治療用の補綴物、症状が安定してから装着する補綴物などを適切に選択していく必要があります. |
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歯科治療は患者さんと担当歯科医の組み合わせによって最善・最良の治療のバリエーションは無限大であると考えておいた方がよさそうです. この一人ひとり異なった最善・最良の歯科治療はどういうものなのかを、患者さんと担当歯科医とが十分なコミュニケーションをとりながら見つけ出し、その治療に患者さんも積極的に関わらなければ、その人にとっての最善・最良の治療を行うことはできないのです. 歯科治療を受ける前に担当歯科医の考え方や治療方針をよく聞き、自分の希望をはっきりさせ、十分コミュニケーションをとって治療を進めないと、思っていたのとまったく違った治療結果になってしまうかもしれません. 「治してください」 と、あーーんと口を開ただけでは、治療後に 「こんなはずではなかった・・・・」 と首をひねることになりかねないのです. |
診療時間 | ||||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
AM | 〇 | 〇 | 〇 | / | 〇 | 〇 |
PM | 〇 | 〇 | 〇 | / | 〇 | 〇 |
AM|午前9:00〜12:00 PM|午後2:00〜5:00 |
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休診日|木・日・祝祭日 |
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