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抜いた歯は生えてきません.削った歯は元に戻せません。歯科治療は両刃の剣であることを理解して治療を受けてくださるようおねがいします.

TEL.03-3954-8844

〒161-0032 東京都新宿区中落合2-20-6

よくある質問(Q&A)


 診療室やメールで寄せられた質問にお答えします.



重度歯周病、抜かなくてはいけませんか?

Q:歯周病の歯は歯周病菌がうつって、隣の歯に悪影響を与えてしまうから早く抜かないといけないと言われました.抜かなくてはいけませんか?

A:抜く必要はありません.
 歯周病菌が隣の歯にうつって、隣の歯の歯周病を悪化させることはありません.
 
《「抜かないと隣の歯に菌がうつってしまう」というウソ》


Q:重度歯周病の歯を抜かないと、隣の歯の骨も溶けてしまうと言われました.抜かなくてはいけませんか?

A:抜く必要はありません.
 歯周病がどんなに進んでも、隣の歯の骨を溶かしてしまうことはありません.
 詳しくは抜かないと隣の歯の骨まで溶けてしまう?のページをごらんください.

抜かないと隣の歯の骨まで溶けてしまう?



Q:歯周病の歯を抜いた方がよいといわれました.治療をしても自分の歯は残せないのでしょうか?
A:重度の歯周病だからといって簡単に歯を抜いてしまうのは、歯科医としての責務を放棄しているといってよいと思います.あきらめて抜いてしまうのではなく、あらゆる努力をして歯を保存するのが歯科医の務めだと思います.

《重度歯周病の歯は抜かなければいけませんか?》



Q:歯周病の歯を抜かないと菌が全身にまわって大変なことになるといわれました.抜かなくてはいけませんか?

A:歯周病菌が全身疾患と関連していることが報告されているのは事実です.しかし、必要以上に心配する必要はありません.

 歯周病と全身・ペリオドンタルメディスンのページをご覧いただければ、それほど心配ないということがお分かりになっていただけると思います

《歯周病と全身・ペリオドンタルメディスン》



Q:歯周ポケットが深いので、抜いてインプラントにした方がよいと言われました.痛くも何ともないのですが、抜かなくてはいけませんか?

A:抜く必要はありません.
 痛みや腫れ、歯の移動などで、ご自身が不自由を感じて抜きたいと思うのでなければ、歯は抜く必要ありません.
 ましてや、歯周ポケットが8mm、10mmあるからといって抜いていたら、次々と歯を抜かなくてはならなくなります.
 詳しくは歯周ポケットが深いので抜歯
のページをごらんください.

《歯周ポケットが深いので抜歯》



歯周外科手術


Q:歯周外科手術を勧められています.外科手術は必要ですか?

A:スェーデンのリンデ先生やアメリカのランフォード先生をはじめとして、多くの歯周病学者が外科処置をしてもしなくても長期間経過すると、その結果はあまり変わらないという研究結果を発表しています.

 手術の一番の目的は補綴のために歯槽骨のラインを揃えたり、歯周ポケットを短期間で減少させることです.

 歯周組織の健康を取り戻すという観点からみると手術は必要ありません.

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妊娠性の歯肉炎


Q :妊娠中でつわりがあり、今までなんともなかった歯ぐきが何ヶ所も腫れてしまい歯磨きをすると出血や痛みがあり心配です.

 
A:赤ちゃんがおなかにいると、通常とは違う体調になってしまうので、歯肉が炎症を起こしやすくなってしまいます.

 ”妊娠性の歯肉炎”という名前で、古くから知られている状態です.

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歯間乳頭(しかんにゅうとう)の回復


Q:歯科医院で歯石をとってもらったのですが、歯間乳頭がなくなって気持ちまで落込んでいます。歯間乳頭を回復する方法はありますか?

 
A:歯間乳頭が下がってしまうのはさまざまな要因があります.
 今回のように歯石が歯間部についていて、それを除去すると歯間乳頭部に隙間ができるケースがもっとも多いのですが、歯肉炎が消退して歯間乳頭歯肉が退縮することもあります.
 年齢とともに歯肉は後退していくので、加齢とともにある程度歯間部には空隙ができてきます.

 歯冠乳頭の回復を目指すのであれば、まず丁寧なブラッシングを心がけてください.

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むし歯がないのに歯が激しく痛みます


Q:奥歯が寝起きにびっくりするほど痛み、抜歯と言われています.何とかならないでしょうか?

A:メールの内容から判断すると、痛みの原因は歯周病というより、咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)ではないかと思います.
 おそらく寝ているときの噛みしめや歯ぎしりが大きな要因になっているのだと思います.
 歯ぎしりに対する対策を講じれば、痛みは軽減できると思います.

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膿のたまった状態(膿瘍・のうよう)


Q:過労からか以前治療した奥歯の歯茎が腫れ、膿が溜まった状態になります。腫れは食事の時などにひどくなりしばらくすると収まることの繰り返しになっておりますが、効果的な治療法はありますか?

 
A:拝見しないと何ともいえませんが、奥歯の歯茎が腫れ、膿が溜まった状態になっているとすれば“膿瘍”を形成していると考えられます.

 膿瘍は細菌の侵入を防ぐために戦かった白血球の残骸です.

 膿を止めるには、細菌が入ってこようとしている経路を遮断する必要があります.
 膿瘍の治療法などは膿瘍とフィステルのページをごらんください.

《膿瘍とフィステル》



Q:おできのようなものを抜かずに治せないでしょうか?

 
A:おできのようなもののことを膿瘍といいます.
 ご質問の膿瘍は根分岐部の病変が関係している可能性が高そうです.
 根の分岐部になぜ病変ができたのか分かりませんが、原因としては歯根の破折や歯周病が考えられます.
 場合によっては根管の感染もあるかもしれません.

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歯牙破折(しがはせつ)、歯根破折(しこんはせつ)

 

Q:歯が割れてしまったので抜いてインプラントと言われました.抜かずに治療できないでしょうか?

 
A:歯が割れてしまう(歯牙破折)と歯を抜かなくてはならない場合が出てきます.
 しかし、割れた部位や割れ方によっては救える場合がたくさんあります.
 割れているからといってすぐ抜いてしまうのではなく、何とか残す努力をしたいものです.

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小西歯科医院について


Q:○×県で小西歯科医院と同じような取り組みをしている歯科医院を教えてください

 
A:全国各地にお住まいの方から同様のお問い合わせをよくいただきますが、現在の私と同じ考え方で臨床を行っている歯科医はいません.

 過去に片山セミナーを受講して、片山先生に影響を受けた歯科医はたくさんいると思いますので、そういう方々をお探しなら、「片山恒夫」あるいは「片山式歯周病治療」などのキーワードで検索してみてはいかがでしょうか?

 また片山先生の御遺志を継いで、恒志会というNPO法人が活動しています.
 何かの参考になるかもしれませんので、恒志会のURLを下に記しておきます.
http://www.koushikai-jp.org/


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