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インプラントがトラブルを起こさず埋入に成功した場合、どれくらいの期間持つのでしょうか? 20年、30年と持つものなのでしょうか? まず、持ちません. |
インプラントの保証をしている歯科医院がありますが、その保証期間は5〜10年というのが一般的です. それも、インプラント体自体にトラブルをおこしたものが主な対象で、インプラント周囲炎の病理変化や噛めなくなるなどという機能障害などは含まれていません. つまり、上述したインプラントのトラブルのほとんどは保証の対象になっていないわけです. したがって、インプラントがどれくらい持つかということに対して、インプラントを埋入する歯科医はあずかり知らぬということが現状だろうと思います. |
私の知っている限りでは日本で最も長く機能しているインプラントはブローネマルクインプラントの先駆者の手によるもので、30年ほど経過しているということでした. ただ、X線写真や口腔内写真があるわけではないので、どのような状態で持っているのかはっきりしませんし、実際に30年経過しているかどうかも分かりません. インプラントジストがあまりインプラントがどれくらい持つかを話題にしないのは、オッセオインテグレートのインプラントの歴史自体が短いので、それほど長期間もったインプラントがいまだに存在しないからだと思います. そういう観点から考えると20代、30代のインプラントはよほど考えて埋入するべきというか、現時点ではするべきではないと思います. |
歯科雑誌に20歳代の女性にほぼ全顎にわたってインプラント処置を施した症例が掲載されていました. 20歳代の女性のインプラント症例は確かに歯周病が重度に進行しているさまが、X線像からみてとれます. 患者さんは『前医による定期的なメインテナンスにもかかわらず、度重なる歯肉腫脹と自発痛を訴え』て、報告者の歯科医院に来院しました. 『患者は長期的に良好な予後を見込める根本的な解決を望んいた』ので、親知らずを含む31本のうち25本の歯を抜いてインプラントを全顎的に埋入しています. しかし、20歳代の若い人に対する全顎的なインプラントはとても怖い処置なので、たとえインプラントの埋入がうまくいっても、将来この女性は必ずこのインプラントに苦しめられることになると思います. 80歳までそのインプラントがもつとは考えられませんし、前述のような全身麻酔を必要とする大きなトラブルを引き起こさないまでも、30年、40年の間にトラブルをまったく起こさないことはありえないからです. インプラントは生理的な存在ではなく、病理的な存在で、生体にとってインプラントは異物で邪魔ものなのです. したがって長い年月の間に、生体は排除にかかるか、炎症を引き起こします. 幸運なことに、そのような機転が起こらなくても、インプラントは加齢を含む生体の変化に適応することはできません. 20年、30年経てば身体にそぐわなくなっていきます. 噛めなくなるという機能障害や見た目が悪くなる審美的な弊害、残存歯への傷害はまず間違いなく引き起こされてきます. |
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