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アメリカ合衆国ニューヨーク州のサラナク湖畔にあるトルドー(Edward Livingston Trudeau)の開いた結核療養所(サナトリウム)の前庭に、患者さんがトルドーへの感謝の印として建てた記念碑があります.
このモニュメントに刻まれているのが、『Guerir quelquefois Soulager souvent Consoler toujours』というフランス語で、『ときに癒し、しばしば和らげ、つねに慰む』という意味だそうです. この箴言が誰の手によるものなのか、未だによく分かっていませんが、永い間医療者の基本的な心構えとして伝えられています. |
片山セミナーでも、アンブロワーズ・パレの『我包帯す、神、癒し賜う』とともに受講生が必ず耳にする箴言のひとつです. セミナーで取ったノートを見ると、「ときに癒し、しばしば和らげ、つねに慰む」と記した下に、医者は慰めの心を忘れてはならない、と書いてあります. 片山先生ご自身が緑内障になったとき、眼球摘出の可能性もあるという厳しい宣告を担当医から告げられました. その言い方が思いやりのかけらも無い冷酷無比なものだったので、暗澹たる思いにかられたことに触れ、医者が患者の思いを無視している現状を嘆いています. 「キミたち歯医者も、患者さんの思いをまったく考えないで、簡単に歯を抜いている. 歯や口という部分しか見ていない.人間をまったく見ないで、歯“医者”とうそぶいている. 医療者の中で一番人間的でない医療を行っているのが歯医者. そんなことではアカン!」と叱責されています. そして、もし人間的な歯科医療を行いたいのなら、“患者さんまるごと”をつかまえること. その人の過去も、現在も、考えていることも、何もかも、なるべく理解しようと努めること、そのときの患者さんの気持ちを推し量ること、患者さんの気持ちを自分の気持ちとしてとらえることがとても大切である、と熱弁が続きます. 最後に、具体的に我々がすべきこととして、自分自身を鍛えること、自分と向き合い、自分の頭で考えること、そのためには、他方面の読書、専門分野以外の本を読むように、自分を高めるようにと締めくくられています. 私の人生は黄昏時になってしまいましたが、肉体はいざ知らず、内面的な自分はまだまだ鍛えることはできそうです. 残された時間、なるべく自分と向き合い、最後の最後まで自分を鍛錬するよう努力したいと思っています. |
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