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”歯科治療では得るものと失うものがあります. その歯科治療をおこなうとき、どの程度の犠牲を払うことによってどのような結果が得られるのか、よく確認してからその治療を受ける必要があります. |
「芸能人は歯が命」というキャッチコピーが一時流行しましたが、芸能人に限らず、美しい口元は誰しもの望みです. しかし、テレビ画面では白く輝く歯でも、日常生活で食事もままならないとしたら、一般の人はそれを望むでしょうか? 冷たいものを口にするとしみたり、常に口の中に違和感を感じたりしても、きれいな歯にしたいと思うでしょうか. おそらく必要以上の審美を望む人は少ないのではないかと思います. 審美をうたい文句にした歯科治療は健康な歯を削り取ってしまったり、健全な神経を取り去ってしまったりすることがあたりまえです.ときにはまったく問題のない健康な歯まで抜いてしまうこともあります. その時の見た目の良さを得るために、失うものはあまりにも大きくなるというのが審美歯科治療の現実です. しかも、望むような結果が得られないことも多々あり、審美治療の失敗や10年後、20年後は悲惨な状態が待っています. |
審美歯科に限らず、ほとんどの歯科治療は犠牲を伴います. 美しい口元を希望したとき、どの程度の犠牲を払う必要があるのか、それによってどの程度の結果が得られるのか、患者さんの想像している状態のようになるのかよく確認してからその治療を受ける必要があります. 歯科医の考えている治療方法と、患者さんのイメージしている治療結果に食い違いがあったために起こるトラブルは決して少なくありません. むし歯治療では、細菌を取り除きその進行を止める代わりに、いくばくかの健康な歯を削らなければなりません. しかし、健康歯質の損失に比べ、むし歯の進行を止めるという利益が大きいので、多くの歯科医がこの犠牲は仕方がないと考えます. 激しい歯髄炎をおこしている場合には、その痛みを取り除く代償として、歯の神経(歯髄・しずい)を失います. 歯髄炎の治療も痛みを取り除くために、変性しているとはいえ歯髄を犠牲にします. |
むし歯の治療や歯髄炎の治療において得られるものと失うものを秤にかけると、得られる効果が圧倒的に大きいのですが、”直す”修復処置になるとそのあたりは微妙になります. 例えば歯を一本失った欠損部の補綴(ほてつ)について考えてみましょう. 歯を抜いてしまった場合、まずその部を補綴物で補うのか、そのままにしておくのかという選択があります. 欠損部の処置をしない場合、咀嚼機能が落ちてしまう、見た目が悪くなる、発音しにくくなるなどのデメリットがあります.また隣の歯が倒れてきたり、相対する歯が延びてきてしまうことなどもあります. 処置をするとなると、その方法としては義歯、ブリッジ、インプラントの3つの方法があります. 義歯は機能回復はブリッジほど望めませんが、ブリッジのように隣の歯を削り取ってしまう必要はありません. インプラントは歯を削り取ることはありませんが、顎の骨を削除しなくてはならず、術中、術後のトラブルがブリッジとは比較にならない程、非常に多くのトラブルが報告されています. 一本の欠損でも、これらのことを勘案して自分にとってはどのような処置が適切なのかを判断して歯科治療を受ける必要があります. 適切な治療を受けるためには、自分は歯科治療に何を望んでいるのかを明確にして、そのために現在、そしてこれから何をなすべきかを十分考えることが必要です. |
診療時間 | ||||||
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