本文へスキップ

抜いた歯は生えてきません.削った歯は元に戻せません。歯科治療は両刃の剣であることを理解して治療を受けてくださるようおねがいします.

TEL.03-3954-8844

〒161-0032 東京都新宿区中落合2-20-6

歯周病は歯磨きで治りますか?


歯周病治療の基本は歯磨き(ブラッシング)です

  歯周病治療の基本は歯磨きです.

 歯周病には歯肉炎と歯周炎がありますが、歯肉炎は歯磨きだけで治すことができます.

 歯周炎も軽度から中等度のものは、ほぼ歯磨きだけで治すことができますが歯根露出やブラックトライアングルの出現などの障害がおこることもあります.

 動揺や排膿が著しい、通常抜歯と宣告されるような重度歯周炎は、歯磨き(ブラッシング)だけでは治らない場合もありますが、これらの重度歯周病の治療でも、きちんとした歯磨き(ブラッシング)は必要最低条件です.

 歯がグラグラでコロッケを食べることもできなかった重度歯周炎の人が、歯磨きだけで歯周病を治してしまった驚きの症例もあります.

 片山恒夫先生はこのような症例を”歯ブラシの奇跡”と呼んでいます.
《歯周病について詳しく》
《歯肉炎について詳しく》
《歯周炎について詳しく》
《ブラックトライアングルについてはこちら》
《歯ブラシで重度歯周病を治す・歯ブラシの奇跡》



歯肉炎は歯磨き(ブラッシング)で治します

プラークとは

 数日間歯みがきをしないでいると、歯の表面に少し粘り気のある白っぽいものがついてきます.

 この付着物をプラークといいます.

 プラークは細菌のかたまりで、歯につけたまま放置しておくと、歯肉が赤く腫れてきて、徐々に広がっていきます.

 これが歯肉炎で、歯周病のはじまりです.


歯肉炎の原因はプラーク

 歯肉炎の原因はプラークなので、プラークを除去するだけで治すことができます.

 歯肉の炎症はプラークを構成する細菌が体内に侵入するのを防ぐためにおこる生体の防御反応ととらえることもできます.

 したがって歯と歯肉の間に付着した細菌さえ除去すれば、血管の拡張や液状成分の滲出は止まり、炎症は消退して歯肉炎は完治します.


プラークコントロール

 プラークを除去することをプラークコントロールといいます.

 プラークコントロールにはいろいろな方法がありますが、もっとも有効なものが、歯みがき(片山式ブラッシング)です.

《プラークについてはこちら》
《歯周病原菌についはこちら》
《片山式ブラッシング法はこちら》



歯周炎の治療も歯磨き(ブラッシング)が重要です

歯周炎とは

 歯肉炎は炎症が歯肉だけに限局した歯周病ですが、歯と歯肉の付着部分が何らかの理由で破壊され、さらにその破壊が深部に移行し、歯周ポケットが形成され、そこから膿を排出してくるようになります.

 これを歯周炎と呼びます.


歯周組織破壊はストレスによってもたらされる

 これらの組織破壊は細菌が直接引き起こすのではなく、細菌の存在下で生体の免疫システムの誤作動によるものであるとと考えられています. 

 何がこの免疫の誤作動を引き起こすのか、現在のところはっきりしていませんが、安保免疫論の立場からはストレスによる白血球(顆粒球)の過剰産生によって引き起こされると考えられます.


歯槽膿漏とは

 かつて、この歯周炎が重症化して、排膿が著しいものを歯槽膿漏と呼んでいました.

 膿の正体は顆粒球が細菌を倒した後の残骸なので、多量の排膿をともなう重度の歯周炎と顆粒球過剰は切っても切れない仲だということになります.

 したがって、組織破壊を引き起こす免疫の誤作動にはストレスによる顆粒球の存在が深く関わっていると考えられます.


片山式ブラッシング

 歯槽膿漏とよばれていた時代、重度の歯周炎は抜くより他に治療法はないと考えられていましたが、片山恒夫先生が重度の歯槽膿漏でも抜かずに治す治療法、“片山式歯周病治療法”を編み出しました.

 その治療法の柱に据えられたのが歯磨き(片山式ブラッシング)です.

歯周炎治療は歯磨きだけでは不十分

 片山式歯周病治療は歯磨き以外に、食生活にはじまる生活改善、呼吸法、体操、ストレスブレイクなどが含まれます.

 これらの行為は顆粒球過剰の過剰産生を抑制する効果があり、安保免疫論の考え方に完全に一致します.

 著しい排膿をともなう重度の歯周炎は、歯磨きや歯石除去、外科手術などの細菌に対するアプローチだけでは治せないことがあります.

 それは上述の生活改善やストレスブレイクなどの免疫システムの誤作動に対するアプローチが足らないからです.


歯周炎の治療の基本も歯磨き

 だからといって重度の歯周病治療では歯磨きが必要ないということではありません.

 どんな歯周病でも細菌が関与していることは間違いないので、きちんとした”治療の歯磨き”は必要不可欠です.
 
 歯磨きは歯周病治療の基本中の基本です.
《安保免疫論についてはこちら》
《片山式歯周病治療法はこちら》



歯周病治療の歯磨き(ブラッシング))では歯磨き剤は使用しません


 片山式ブラッシングを行うとき、歯磨き剤は使用しません.

 片山式ブラッシングでは、鏡をみて確認しながら一カ所一カ所丁寧にブラッシングをすることが必要ですが、歯磨き剤を使うと口の中が泡立って必要なところが磨けていないということが起こってしまうからです.

 また、界面活性剤などの科学物質が生体にとって有害である可能性も指摘されているので、治療の歯みがきでは歯磨き剤は使用しません.

 歯磨き剤のコマーシャルで、歯周病治療に効果のある薬効成分を含んでいると宣伝しているものがありますが、歯周病を治す薬はありません.

 それらのCMをよくみてみるとと、歯周病の”予防”という但し書きがついていることを確認できると思います.

 決して治療薬ではないのです.

 歯磨き剤に歯周病を治したり、歯周組織の破壊を阻止したりする力はない、というのが歯周病学のコンセンサスです.(*)
 《片山式ブラッシング法の3原則はこちら》
(*) AAP歯周治療法のコンセンサス1996 アメリカ歯周病学会編 クインテッセンス出版