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自然治癒力は生体が本来持っている、身体を健康な状態に保とうとする力で、漢方にしてもア―ユルヴェーダにしても、近代医学が隆盛を極める前のヨーロッパでも医療の根本的な考え方でした. しかし、近代医学が”原因除去”考え方で劇的な成功をおさめたために、医療の現場から忘れ去れた概念になってしまいました. |
ころんでケガをしたり、毒物を飲み込んだりして、身体の安定を乱すような状況が引き起こされると、生体には身体を元の状態に戻そうとする力が働きます. この働きを生体の恒常性(こうじょうせい)あるいはホメオスタシスといいます. ケガをしたときは上皮細胞が増殖して傷口をふさごうとしますし、毒物を飲み込んだときは嘔吐反射が起こり毒素を排除しようとするなど、その刺激特有の反応(特異的反応)がおこり、恒常性を保とうとします. また生体に加えられた負荷や刺激の種類に関わらず一定の恒常性を保とうとする反応(非特異的反応)が起こることも知られています.(ストレスの3徴候) 恒常性を発揮するためにおこるこれらの反応のうち、特にあらわれ方が顕著なものを私たちは自然治癒力とよんでいます. |
近代医学は病気を部分の故障ととらえ、その部分の故障を治すことで治癒に導こうとします. そして、その故障の原因をつきとめ、原因を除去することで病気を治すというやり方で多くの病気を克服してきました.(特定病因説) たとえば心筋梗塞は冠動脈に血栓ができることで、心臓に血液が流れにくくなるのが原因です.その結果、心臓の細胞が部分的に壊死を起こしてしまい心臓が働かなくなってしまいます. そこで治療としては、カテーテルを使って閉塞した冠動脈を再び開通させ、血液の流れにくくなっている状態を改善すれば治すことができます. つまり血栓で血流の障害が起こったのが原因でそれをカテーテルによって原因の除去をするわけです. この原因をみつけそれを取り除くことで病気を治すというのが近代医学の代表的な考え方です. このような考え方の前では、自然治癒力は出る幕がありません. |
近代医学以前の考え方は病気は全身に問題があるから局所に症状が表れるので、全身のバランスを取り戻すことが病気の治療の主流を占めていました. 自然治癒力もこのような考え方のなかで生まれてきたものです. しかし、つまった血管に自然治癒力が働くことを期待しても、それを待っている間に鼓動は止まってしまいます.原因を除去することで劇的な改善が期待できる近代医学のまえに、自然治癒力の影は薄くなってしまいました. しかし近年、特定病因説に基づいた考え方では治せない病気があることが分かってきて、自然治癒力が再度注目されるようになってきました. 特に糖尿病や歯周病などの慢性疾患は近代医学では効果が出ない部分も多く、自然治癒力を引き出すことが治療のポイントになる場合もあると考えています. |
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